職場の残業手当はしっかり出るか

法定労働時間は、1日8時間、週40時間と定められている。そのため、どのような職場でもこの時間を超えたら残業手当が発生するのだ。職場によってはタイムカードで出退勤をチェックし、時間を超えた分だけ残業手当を出すというところが多いだろう。また、中には15分単位や30分単位で残業手当を出すところもある。その際に気を付けたいのが、タイムカードだけで残業を判断しない職場もあることだ。タイムカードで時間が過ぎてひと目で残業が発生している状態がわかっていても、時間外申告書や残業申告書といった記録用紙を記入してはじめて残業手当が支給されるのだ。ここに記入するのは、多くの場合が残業をした時間と理由だろう。

看護師の中には、自分の仕事の能力が低かったからといって残業の申告をしない人もいる。特に、新人の看護師に多い傾向があるようだ。また、上司が書いていないから自分が書くわけにはいかないという人も少なくない。看護師は勤務時間いっぱいまで職場を動き回り、看護記録を後に回してしまうこともあり、そこで残業が発生してしまうのだ。残業手当というのは、給料に大きく反映する。そのため、せっかく働いても申告しなければ残業手当がもらえないということで、給料が低いままとなってしまう。働いても働いても給料が低いという状態は、その職場で働くモチベーションの低下にも繋がる。残業をしたらしっかりと認知してもらえるかどうか、併せて残業手当が出るかどうかをチェックすることが重要だ。